医師会の概要

医師会会長より

会長 浅野 優

一般社団法人 品川区医師会
会長 浅野 優

 令和5年6月28日に3期目の品川区医師会長を拝命した浅野優です。品川区医師会は区内の病院、診療所、訪問診療、検診センターなどの医療機関が、区民に適切な医療を提供できる様、行政や各種団体と協力し活動しています。昨年一昨年、医師会活動はコロナ対策に翻弄されました。本年5月よりcovid-19は感染症法上5類になり、感染者の就業停止、療養期間の設定、濃厚接触者の隔離などの規制が撤廃されましたが、ウイルス自体が弱毒化したわけでも感染力が落ちたわけでもなく重症者の増加は予想されます。コロナとともに保つ日常生活維持以上に、引き続きの感染対策が重要です。令和5年2月の区民公開講座でもコロナ対応の変化をNTT東日本関東病院の櫻井先生にご講演いただきネット配信しています。医療体制では区の行政介入が減り、入院調整などの診療所の役割が多くなるため、かかりつけ医機能の充実が求められます。医師会では中核病院との連携を強化し対応しています。在宅医療や介護施設の感染対策にも力を注ぎ、24時間365日体制の地域包括医療への準備をしています。

 コロナワクチンに関しては、現在オミクロン株対応の2価ワクチンが高齢者、医療従事者に進められていますが、5年秋より一般希望者にも対象が広がります。今後変異株対応の新ワクチンや流行状況に対応した接種体制が変化していく可能性もあり情報を提供していきます。また今年度より品川区では、医師会から議会への提言の甲斐もあり、帯状疱疹ワクチンの助成が始まり50歳以上の希望者は区行政で接種券を求める事が出来ます。子宮頸がんワクチンも新たな品種が加わりましたが、未だ接種率が低く区民への情報提供を進める一方、副作用と接種効果に関する理解を求める事が必要と感じています。

 令和5年3月に品川区医師会館は、区民の皆様にはご迷惑をおかけしましたが一時休館し改装しました。健診センターの受診の流れの効率化をはかり、休日診療所は感染対策の為に空調を強化しリニューアルしたのでどうぞご利用ください。しながわ小児夜間診療も平日夜間、土曜午後、昭和大にて協力しています。

 品川区医師会は災害時の医療対策も行っています。令和4年9月には品川区役所前の広場で東京都と合同の大規模防災訓練を行い、緊急医療救護所、中核支援病院、歯科医師会、薬剤師会との連携を確認しました。また急性期の各支援病院や救護所での人員不足、医療器材の補給、重症者の搬送手配などを発災時の連絡法で想定訓練しました。一方、発災72時間内だけでなく、急性期以後の学校救護所の整備、避難弱者の救護、他地区からの協力医師団との連携、中期的な医療体制の回復計画など今後さらに取り組むべきと思います。

 医師会はこれからも区民の皆様の声に耳を傾け(どこかの総理大臣の様に)品川区の医療のために活動していきますのでよろしくお願いいたします。

2023年7月
品川区医師会 会長  浅野 優

医師会役員

会長
浅野 優
副会長
平塚 祐介 三浦 和裕 石井 誠
理事
酒寄 享 渡辺 寛 首藤 直樹
小澤 安文 田嶋 徹 當間 弘子
松本 道祐 山本 高裕 岩間 洋亮
池田 紫 江口 輝男
監事
渡辺 正光 久納 浄  

※令和5年7月現在

感謝状

当会会員の三浦和裕氏が、東京都より新型コロナウイルス感染症功労者感謝状を贈呈されました。(令和5年5月)

三浦和裕氏(品川区医師会副会長・三浦医院)が、医院として、そして個人として東京都より新型コロナウイルス感染症功労者感謝状を贈呈されました。
三浦氏は品川区の新型コロナウイルス感染症対策において区と協力して陣頭指揮を取り、特にマスコミにも取り上げられ有名になった品川モデル(オンライン診療システム)の構築に多大なる貢献をされました。個人への感謝状贈呈は非常に稀なことですが、これらの貢献が東京都に高く評価されたことと思われます。

感謝状1
感謝状2
三浦氏(品川区医師会副会長・三浦医院)

【三浦氏(品川区医師会副会長・三浦医院)よりコメント】

みなさん、こんにちは!不動前駅で開業している三浦医院 三浦和裕です。この度、私および当院が行っている日頃の東京都のコロナ関連事業への協力、コロナ関連の診療を評価していただきました。私個人と当医院に小池都知事より感謝状を頂いております。今後も皆様の健康のお役に立てるように頑張ります。よろしくお願いいたします。

施設認定

マンモグラフィ施設認定

マンモグラフィ施設認定を取得いたしました

 施設認定とは日本乳がん検診精度管理中央機構によって撮影装置やX線量(被ばく線量)、日常の制度管理が正しく行われているか、実際に撮影したマンモグラフィの撮影技術や画質も細部にわたり審査を受け、すべての基準を満たし、乳がん検診において質の高さを認められた施設に与えられるものです。

 今回の施設認定取得により、さらに安全で質の高い検査と画像診断を受診者さまに提供できる環境が整いました。これからも現状に満足せず、今後も良質な医療の提供と健やかな健康維持に貢献できるよう、また安心して乳がん検診をご受診できるよう努力してまいります。

品川区医師会の事業

1.医学医術の発達普及に関する事業

 医療専門団体として、会員医師の医道の昂揚、医学・医術の向上に資する様々な事業を行っています。

2.公衆衛生及び地域医療に関する事業

 品川区の各種健康診査・各種がん検診事業、地域包括ケア対策・在宅医療案内・他職種との連携等の地域医療事業、かかりつけ医紹介窓口(区民よりの問合せ窓口)の開設・運営、感染症対策事業、高齢者医療対策事業等の、品川区の公衆衛生の向上に関する事業を行っています。  また、2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けて「たばこの煙のない日本」を目指し、禁煙の推進・啓発に努めています。

3.予防接種に関する事業

 定期予防接種および品川区の任意予防接種を推進し、適切な予防接種が行われるよう尽力します。接種医に対する指導や情報提供を行い、事故防止に努めています。

4.学校保健に関する事業

 児童・生徒・園児及び教職員に対する定期健診、心臓検診、腎臓検診を適切に実施し、日常の健康管理に一層の充実を図る事業を行っています。各種学校保険大会、研修会へ参加して研鑽に努めるとともに、関係職員の資質向上に努めています。

5.労働衛生に関する事業

 都南地域産業保健センターを活用していただき、中小企業の従業員に対する保健活動を推進しています。また、産業医の認定および更新に必要な研修会を実施しています。

6.保険医療および医業経営に関する事業

 適切な診療報酬請求が行われるよう、会員に対しての指導、会員向け講習会等を実施しています。

7.健診センターに関する事業

 品川区医師会健診センターにて品川区の各種健康診査・各種がん検診を実施しています。  区民の皆様に対して安全・確実な健(検)診を提供できるよう努めています。

8.休日診療に関する事業

 品川区医師会休日診療所の運営等、休日および土曜準夜の診療を実施し地域医療に貢献できるよう努めています。

9.訪問看護ステーションに関する事業

 区民の皆様への訪問看護サービス事業を実施します。また、品川区の行う保健福祉事業および介護保険制度の円滑な実施に対し積極的に協力し、区民の皆様の健康に寄与できるよう努めています。

10.その他本会の目的を達成するために必要な事業

 会館管理に関する事業、医師会内外における広報事業、病院・救急に関する事業、総務に関する事業、財務に関する事業等を実施しています。  また、災害発生時に設置され、品川区と連携し医療活動に当たる「医師会災害対策本部」を管理・統括する危機管理室を運営しています。